ロータリーエンコーダで有名なマイクロテック・ラボラトリー(相模原市南区、小山保夫代表取締役)は、エンコーダを内蔵した小型・ハイパフォーマンス次世代型サーボモータ「μDDモータシリーズ」を開発、量産準備を始めた。
同製品は高性能エンコーダを搭載し、ダイレクトに最大で分解能1arc-sec(1/3600度)での微細位置決めが可能。また、高性能磁石と高密度巻線技術により、高トルクを実現しながら、モータ・エンコーダの一体化設計により、小型化(最小で胴径φ21ミリ、胴長32ミリ)を達成、さらに高剛性軸受けの採用により、ダイレクトに高荷重を負うことができる。また、中空軸構造も可能で、顧客ニーズに即して、カスタマイズ設計で対応できる。減速器無しで微細送りや高精度位置決めができるため、小型割出テーブルや、ロボットアーム・ハンド駆動などに適している。
ロボットアーム・ハンド用途の場合、中空軸構造が可能なことを生かし、電源などの配線を中空部分に通すことができるため、設計自由度が高くなる。また、減速器を使わずに高トルク出力が可能なため、協調ロボットに搭載した場合、モータにかかる負荷のモニタリングがしやすくなり、別途センサを付けずともトルク管理がしやすい。設定値を超える負荷がかかった際に停止するなどの安全対策や、一定トルクでの押し付けなどの用途でも活用が期待される。また。無負荷の状態でも人の手で簡単に動かせるため、ティーチングがしやすいなど、メリットが非常に大きい。