コンテックは、マザー工場である愛知県小牧市の小牧工場で、多品種少量生産、QCDの強化のため、同社のIoT製品である「CONPROSYS」を活用した実証実験を4月から開始した。
実証実験は、同社が「Compath(コンパス)プロジェクト」として進めている、「多品種少量生産」「QCDの追及」に向けた生産イノベーションの一環。経営・生産の各階層で迅速な意思決定の支援と製造設備やオペレータ作業の効率化につなげる「生産情報の可視化」、省エネルギー化に向けた「稼働設備の電力デマンド監視」、品質向上に向けた「防湿保管庫の監視」の仕組みを導入し、工場内の生産情報には WI-FI対応のタブレット端末でどこからでもアクセスできる環境を構築している。
工場内の既存設備IoTデバイスのCONPROSYS M2Mコントローラを取り付けて現場のデータ収集を行い、マイクロソフト社のクラウドプラットフォーム、MIcrosoft Azureにおける「MIcrosoft Azure IoT SuIte」の各サービスと、同社のクラウドサービスを使って、データの蓄積・可視化・分析を行っている。
今後、可視化・分析の領域を部品情報や作業工程など工場全体に広げ、2018年度にはトレーサビリティー、 電子商取引を含めたサプライチェーン全体を統合する仕組みを完成させるとしている。