横河ソリューションサービス(東京都武蔵野市、奈良寿代表取締役社長)は、三菱総合研究所(MRI、東京都千代田区、大森京太代表取締役社長)と国内中堅製造業向け「ものづくり競争力強化支援サービス」の事業化に共同で取り組む。
横河は製造現場の課題解決コンサルティングの視点で運転管理から生産管理を中心にした活動を、MRIは経営コンサルティングの視点で経営管理から生産管理を中心にした活動を行っているが、今後は両社の知見・ノウハウを持ち寄り、ものづくり競争力強化に貢献するトータルなサービスの開発を共同で進める。
そのためのデータ収集・活用プラットフォームとして、横河が提供している「現場-経営直結ソリューション」を活用していく。すでに協業推進の専門チームを両社に設置しており、具体的なサービス内容を今年9月末までに固め、業務提携契約を結ぶ予定。
IoTやAIなどの技術革新を背景に「第4次産業革命」などへの対応が欧米で取り組まれているが、日本の製造業では、各地域・業種の中核を担う中堅製造業の競争力強化が、成否のカギを握るともいわれている。
両社の協業は、中堅製造業をターゲットにした「ものづくり競争力強化支援サービス」の開発および事業化を進めようというもの。これによって、サービスの展開で製造現場における日々の改善活動成果をキャッシュフローで評価する仕組みを基盤として、従来の強みである「現場の力」や「緻密に構築された生産設備群」とIoTを融合させ、経営成果を創出する「次世代ものづくりビジネス」の構築を目指す。