三菱電機は、汎用シーケンサ(PLC)「MELSEC IQ-Rシリーズ」の新製品として、「二重化シーケンサ」を発売した。プロセスCPUと二重化機能ユニットを組み合わせることで、冗長機能強化による継続運転と操作性・メンテナンス性の向上を実現している。
同製品は、CPUやネットワークなど冗長機能を強化し、システムの継続運転を実現。CPUユニットと電源ユニット、基本ベースユニット、ネットワークユニットからなる基本システムを二重化し、制御系で故障や電源オフなどの異常が発生しても待機系に自動的に切り替わり運転の継続が可能。トラッキングケーブル、CC-LIn IEフィールドネットワークのリモートヘッドユニットとネットワークケーブルの二重化により、システムの信頼性を向上している。
プログラム容量を現行シリーズの約5倍、トラッキング容量を約10倍に拡大し大規模システム構築に対応。系切り替え時の出力保持時間を高速化し、高速制御用途にも適用できる。またプログラム容量80Kステップ以下の小規模システム向けCPUユニットを新たにラインアップし、CPUユニット交換時に、既設ユニットのプログラム・パラメータを、新設ユニットに自動コピー。リモートヘッドユニットに装着した入出力ユニットや、インテリジェント機能ユニットのオンライン交換作業を、エンジニアリングツールの操作なしで容易に実現するなど、メンテナンス時の操作性を向上し、システム復旧時間の削減に貢献する。2016年度に1500台の販売を目標としている。