日本ロボット工業会は5月25日、2016(平成28)年度総会を行い、15年度の事業報告と決算報告、16年度の事業計画と収支予算が承認された。合わせて行われた臨時理事会で、新会長に稲葉善治ファナック代表取締役社長、副会長に橋本康彦川崎重工業常務執行役員 ロボットビジネスセンター長、青田広幸パナソニックファクトリーソリューションズ代表取締役社長、塩谷國明スター精機代表取締役社長が選任された。
就任にあたり稲葉新会長は「国内は景気が回復基調だが、海外では不確定要因があり、下振れリスクもある。予断を許さない状況だ。15年の年間出荷金額は6806億円と14.6%の大幅増となり、台数でも過去最高の15万台となった。政府による積極効果があり、ロボットの利活用が急速に高まっている。16年は第4次産業革命のキーテクノロジーとしてロボットが位置付けられており、その実現の一翼を担うべく努力し、7500億円台を期待している」と話した。
具体的な活動としては、ロボット市場の拡大に向けたマッチングや、利活用領域の普及、システムインテグレータの育成に力を注いでいくとした。