VEC(Virtual Engineering Community)は、第7回VEC制御システムセキュリティ対策カンファレンスを5月26日(木)・27日(金)の2日間、飯田橋レインボービルにて開催した。
「インダストリー4.0」に代表されるように、製造業の情報化が年々進んでいるものの、制御システムへのサイバー攻撃事例が劇的に増えている。しかし、製造業では対策がまだ遅れており、実際に被害も出始めている。VECではこの問題に対して継続的にセミナーなどを開いて啓発活動を行っており、今回のセミナーもVEC会員以外の参加も受け付けるなど広く活動を行っている。
セミナーでは経済産業省情報セキュリティ政策室瓜生和久室長が「サイバーセキュリティ経営ガイドラインと国の取り組みについて」について講演し、その後パネルディスカッションが行われた。NTTコミュニケーションズ、カスペルスキー、トレンドマイクロ、横河電機など制御システムセキュリティを牽引する企業の第一人者と、VEC事務局長村上正志事務局長が登壇。サイバー攻撃の脅威や、実際に被害にあった事例、企業が取るべき対策などについて活発に意見交換がなされた。制御セキュリティ関連サービスを提供する企業の講演や演習も行われた。