安川電機 歩行アシスト装置を発売 ヒューマトロニクス確立へ

安川電機は1日、歩行障がい者を対象とした「足首アシスト装置」と、脳卒中など脳血管疾患や整形疾患による上肢運動機能障害を持つ人に対するリハビリテーションを目的とした上肢訓練装置「AR2」を発売した。

足首アシスト装置は、歩行時の底屈背屈動作のアシストを行うことで、より自然な歩行ができるよう支援する。足圧センサの情報を基に、歩行に求められる足首の底屈・背屈の動きをモータで補助することで、歩行練習を安全かつ長時間、反復して実行可能。腹部には軽量なコントローラ、足部には軽量なモータ付装具を装着し、コントローラによるモータ制御により、軽い足の振り出しを可能にする。装置とコントローラ共に約1キロと軽量で、装着も簡単。

上肢訓練装置「AR2」は、振動刺激、電気刺激を併用しながら肩や肘などの上肢の自動運動の介助を行い、効果的な上肢リハビリテーションを提供する。運動の時に使う筋肉に適切なタイミングで振動・電気刺激を与え、意図する自動運動をより容易にする。目標物や自身の上肢の動きを見ながら(視覚刺激)、目標到達を音で聞くことで(聴覚刺激)運動の確認ができる。また適切な負荷量に調整することで、短時間で数多くの反復訓練が可能になる。

同社は、長期経営計画「2025年ビジョン」に掲げるヒューマトロニクスの事業領域確立に向けて進んでおり、今回の両装置はこの一貫となる。

実機は9日から11日まで国立京都国際会館/グランドプリンスホテル京都で開催される日本リハビリテーション医学会学術集会への出展を予定している。

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