日本航空電子工業は中期経営計画において「産機・インフラ」向け製品を「携帯機器」「自動車」に続く第3の柱として注力し、産業用コネクタのラインアップ充実を行っている。その中でも、広く普及している「MS-A/Bコネクタ」と互換性を有した丸型防水コネクタ「JL10シリーズ」に新たに6種類のサイズ、芯数、配列のバリエーションを追加し、ユーザーニーズに応えている。
工作機械やロボットなどの産業機器に広く使用されるMS-A/B互換コネクタとして開発したJL10シリーズコネクタの特徴は、従来のねじ嵌合方式に加え、ワンタッチロック方式での嵌合もできること。ラインアップに加わった6種類のレセプタクルコネクタも既存品と同様、MS-A/Bコネクタと外形寸法、取り付け寸法が同じなので、装置本体の設計を変えることなく、コネクタを置き換えるだけでインターフェースをワンタッチロックタイプにバージョンアップすることができる。
コネクタ嵌合時は防水構造によりIP67を実現、UL、TUV認定も取得している。さらに、ロック音とクリック感に加え、合マークの目視確認でワンタッチロックの嵌合完了チェックが可能。
製造現場ではメンテナンス性向上や立ち上げ工数の削減が大きなテーマとなっており、ワンタッチロックタイプでの接続ニーズは高い。また、確実な接続は絶対条件であるため、嵌合完了チェックも簡単に行えるメリットは大きい。