MECHATROLINK協会(MMA)は、「2016年度総会/講演会」を、東京・秋葉原UDXカンファレンスで3日開催し、会員会社から82社約150人が出席した。
冒頭、MMA幹事長の安川電機熊谷彰執行役員・モーションコントロール事業部長があいさつし「グローバル競争の時代にIoTを用いた、新しいものづくりコンセプトの提案が盛んであるが、まだ本質的な部分では混沌としている。メカトロリンクは同期性、信頼性などでさらに磨きをかけていく。MMAは市場環境の変化に対してソリューション提案を強化していきたい」と述べた。
MMAの会員数は、今年5月末で2784社と昨年同期に比べ398社増えている。また、メカトロリンク通信ASICの総出荷ノード数は15年度60万ノード増加し、累積出荷数で458万ノードに達した。メカトロリンク対応製品数も15年度に36製品が増え、累計444製品となっている。
MMAの三輪卓也事務局代表は「今年度から幹事会社に米・テキサスインスツルメンツ社が加わり8社になった。また昨年のインドに続き、今年度下期にはシンガポールにASEAN支部を設立し、3000社突破に向けて活動を強化したい」と報告した。
今年度は部会として、マーケット、PC技術に加え、新たにインダストリー4.0やIoTに対応した技術部会の設置を幹事会社主導で検討し、準備を進めていく。なお、メカトロリンクの標準化へ、SEMI、IEC規格での採択に続き、中国GB規格採択完了し、今年11月から実施されることも報告された。
総会終了後の特別講演会では、インテルの安斎尊顕氏とアイダエンジニアリングの鈴木利彦氏が行った。また、新製品の紹介がキーエンス、安川電機、システック、ネクスコムジャパン、ヒルシャー・ジャパンから行われた。