ジャパンユニックス(東京都港区、河野正三社長)は3日、IPCとの共同セミナー「初めてのIPCスタンダード 製造業がグローバルで活躍するためのパスポート」を開催。満員となる80人が参加した。
セミナーでは電子部品の基板へのはんだ付けに関して、事例紹介を通じてIPC標準規格と活用方法を解説した。
はじめに「IPCとグローバルスタンダード」のテーマで同社経営企画部の河野友作経営企画グループ長が紹介。自社規格との併用、グローバル市場での強みを証明する仕方などを話した。次いでユーザー事例として、日本精工によるIPC導入事例を、同社自動車部品本部・設計品質管理部の武井利康氏が解説。ユーザーとして仕入れ先に対するIPC準拠の要求、IECとIPCの違い、なぜ同社がIPCを採用して活用しているかなどを講演した。最後に同社の若林敏夫テクニカルトレーナーが技術面を解説。IPC-A-610とJ-STD-001で求められるはんだ付基準などを紹介した。
参加者からは「実際にIPCを運用しているNSKの話はとても分かりやすくイメージが付いた」「各規格の関連と違い、IECとIPCの違いについて理解することができ、明確になった」「規制ではなく、標準というのは企業の責任となるというのは、とても納得できた」「自社規格の捉え方を再定義する良い機会だった」「弊社もグローバル化に向けてIPCを含めて取り組んでいきたい」などの意見が寄せられた。