日本電気制御機器工業会(NECA、曽禰寛純会長)は、「NECAフォーラム2016」を東京・港区のコンベンションルームAP浜松町で10日開催し、約70人が参加した。
NECAの業務系の各委員会が1年間の活動報告を行うことで、NECA会員の情報共有と会員の懇親を目的に毎年開催しており今回で17回目。今年はNECAの技術系の2委員会も参加した。
冒頭あいさつに立った曽禰会長は「NECAでは3S活動など通じて会員への有益な情報提供を行っている。このフォーラムは委員会の1年間の活動がよく分かるので、会社に帰って、NECAの活動内容として広く知らせてほしい」と述べた。
業務委員会の佐藤正博委員長は「今回のフォーラム開催にあたり、業務系委員会代表による会議を開催し内容を検討するなど、充実に向けた取り組みを進めている」とあいさつした。
発表は、機械安全に関する国際標準化委員会/WGと第4次産業革命検討WGの二つの技術系委員会をはじめ、業務、スイッチ、センサ、リレー、PLC・FAシステム、市場調査、商社の各委員会・研究会の順に各10分~30分間行い、質疑・応答の時間も設けられた。いずれの発表も、1年間の委員会活動の成果を集大成した内容で、特に市場調査研究会からは、新規市場として医療機器と植物工場の制御機器搭載需要について報告があった。
また、第4次産業革命検討WGからは、NECAの2030年のビジョンに向け、現在の3S活動に続く方向性検討の概要が示され、新名称や有志による検討委員募集などを始める。