半導体と電子部品を提供する米マウザー エレクトロニクスは、日本での売上高が2015年に16.5%増加したこと、および日本における成長の勢いを維持するために各国法人と並列だった組織を見直し、本社直属の日本支社長を加えた組織変更を、第3四半期(7~9月)に実施すると発表した。
マウザーは、ウォーレン・ファベット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ社のグループ企業で、半導体および電子部品のグローバルディストリビュータ。600社を超えるメーカーの400万点以上の製品を取りそろえ、在庫部品数も世界最大を誇る(同社発表資料より)。特に開発、試作など製品開発の上流工程でのニーズ「小ロット購入」「短納期」「最新製品の入手」に対して強みを持ち、注文に関しては全て同日出荷を行っている。米国本社に広大なロジスティクス施設を持ち、そこに世界中の最新デバイスを集約させることで、日本にも2~4日で配送ができる。
同社の横伸二エグゼクティブアドバイザーによると、日本の電子部品はコンデンサー、マイクロモーターなど高い世界シェアを誇るが、現在マウザーが販売する製品において、日本企業の製品シェアは全体の10%ほど。同社の仕組みを活用して世界のエンジニアに日本製品を使ってもらうプラットフォームの役割ができるとしている。