日本ナショナルインスツルメンツ(東京都港区、コラーナ・マンディップ・シング代表取締役)は人とくるまのテクノロジー展2016に出展、共同出展社17社と共にソリューションの具体例を紹介した。
自動車に搭載されるセンサや半導体の数は増え、自動車技術はより複雑なものになる一方で、開発コストを削減し、製品をより早く市場へ投入することが求められている。同社は開発ソフトウエア「LabVIEW」を中心としたプラットフォームベースアプローチを提供しており、最先端の技術に柔軟に対応しながら、製品開発サイクル全体を通した作業効率を見直し、自動車開発プロセス全体の生産性向上に貢献している。
特にインジェクター向けテストベンチでは燃費改善に向けてエンジン内の燃焼効率を向上するために、より複雑で高速なインジェクターの噴射制御が求められ、テスト環境の準備に多大な工数をかけざるを得ないという現実があった。今回のソリューション展示では同社が得意とするFPGA技術とLabVIEWを用いた開発環境を提案、ハードウエアとソフトウエアを統合し、高速性を担保しながら拡張性を兼ね備えたオープンな開発・測定環境をユニットとして紹介した。展示では東芝テリーによる、LabVIEWを用いたリアルタイムコンパクトビジョンシステムなど、拡張性と扱いやすさを兼ね備えた生産現場で活用できる事例も紹介され多くの来場者を集めた。