昭電(東京都墨田区、太田光昭代表取締役社長)は、最新JIS安全性試験(JIS C5381-11:2014)に対応し、安全遮断技術「SITS」を採用した雷害対策製品電源用SPD(サージ防護デバイス)「AGNシリーズ(AGN-4)」を、7月から販売開始する。価格はオープンで、年間AGNシリーズ全体で1万台の販売を計画。
新製品は、2014年に制定されたJIS C 5381-11で規定された、SPD故障時の安全性確認の強化に対応しており、SPDの劣化から短絡故障となる過程を各段階で再現して、安全性(安全に故障する)を確認することができる。
また、安全遮断技術SITSは、JEITA RC-4502の付属書Fに規定するSPDとSPD分離器(ヒューズ)との動作協調を採用したことで、SPD故障時の短絡電流遮断において、SPD単体で遮断できる領域と、指定するSPD分離器により遮断できる領域を明確にしている。この二つの領域が重なるように設計することで、SPD故障時の短絡電流を0Aから回路の最大短絡電流まで、全領域において短絡電流遮断が可能。さらに、JIS試験クラスⅡ、およびⅠと、公共建築工事標準仕様書(平成28年版)のクラスⅡにも対応している。
そのほか、保護素子が実装されているSPDプラグ本体と電源線を接続するベースから構成されるプラグイン構造を採用、SPDに内蔵する熱分離器と連動する故障表示・警報接点を採用することでアラート発報が可能などの特徴を有する。
なお、新JISに対応した「AGNシリーズ(AGN-2)」、コストパフォーマンスに優れた「GNシリーズ(GN-2/GN-1)」も新たに開発しており、8月から販売を開始する。オープン価格。