オムロンはプリント基板の実装ラインにおいて、検査機と実装機を連携させ検査情報と設備の稼働情報を一元管理する「次世代品質管理システムQ-upAuto」を開発、2016年12月に発売を開始する。
同システムは、これまで高度な専門知識や膨大な作業時間が必要だった基板実装ライン全体の品質管理を簡単にできる仕組みを提供し、不良発生の未然防止と生産性の向上に貢献する。
業界で高い評価を得てきたQ-upNavIシリーズを進化させ、基板実装ラインにおいて、長年の課題であった複合的な要因からなる不良原因の特定や、最終品質となる検査結果から、各設備にとって良品を作る上で最適な設定条件(パラメーター)の抽出を可能とする。最終工程に設置される「外観検査装置VT-S730」から得られる定量的な検査結果と実装機など、設備の稼働情報をひもづけ、印刷・実装・リフローといった複数の工程を経て生じる不良の発生プロセスを特定、ユーザーは「Q-upAuto」が提示する分析結果に従い、是正作業が行え、迅速かつ確実に工程管理ができる。
印刷・実装・リフローの各工程に設置した検査装置の情報を駆使し、最終品質となるリフロー後の検査結果を起点に各工程にとってにとって最適な設定条件を導き出すことが可能となっている。