NEC「ものづくり見える化ソリューション」発売 生産革新を支援

NECは、IoTを活用した次世代ものづくりソリューション「NEC IndustrIal IoT」において、同社の工場で行った実証に基づいて生産現場のデータを収集・可視化し、生産性・サプライチェーン全体の流れ・品質の向上を実現する「ものづくり見える化ソリューション」を発売開始した。またつながる工場のシステム基盤となるエッジコンピューティングソリューションも発売していく。

■現場データを収集・可視化

ものづくり見える化ソリューションは、「スループット」「品質」「オペレーション」の見える化機能を実現する三つのメニューを提供する。

「スループット見える化」では、オーダ滞留状況や積算コストを見える化し、原因を分析し、滞留の最少化と最も短いリードタイムへの改善活動につなげる。「品質見える化」は、5M情報を収集・蓄積し、品質分析やトレーサビリティを実現。複数の製造条件の相関関係を分析し、不良の原因を特定して品質向上を図る。「オペレーション見える化」では、作業員やモノの動きをビーコンやRFIDタグ、画像などによりリアルタイムで把握し、最適なナビゲーションによって動線や滞留ポイントの分析により工程設計や作業手順の改善につなげる。耐騒音音声認識ソリューションにより、声による入力・操作・確認を行い、手入力と比べて高い業務効率も可能にする。

またAI技術「物体指紋認証技術」で、画像で部品や製品の個体を識別。5M情報とひもづけることで、タグを付けることが難しいモノについても、個体レベルのトレーサビリティを実現。個体ごとの詳細な品質分析を通じて、品質管理・トレーサビリティにかかる時間とコストを低減する。

さらに多種多様な設備・IoTデバイスとの接続や設備から収集する大量データ処理などをセキュアに、実現する運用性の高いエッジコンピューティングソリューションを今後販売していく。

価格は、ものづくり見える化ソリューションは、スループットと品質、オペレーションはそれぞれ500万円から。物体指紋認証による個体識別は個別見積もり。エッジコンピューティングソリューションも個別見積もりとなる。

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