電通国際情報サービス(ISID)は、製造業のデジタルエンタープライズ実現を支援する専任組織「DER推進室」を7月1日付で設置する。
インダストリー4.0やインダストリアル・インターネットが進む中、設計開発領域に加えて、センサーの普及やIoTの進展で生産設備や出荷済み製品からのデータ収集・蓄積が可能となってきたことで、デジタルデータの活用によるものづくりの高度化と新たな顧客価値の創出、デジタルエンタープライズへの変革を模索する動きが加速している。
同社は、中期経営計画で掲げた「デジタルエンタープライズの実現」にのっとり、設計開発・製造から保守サービスにわたる一連のエンジニアリングプロセスだけでなく、会計や人事などの基幹業務を含めたシームレスな情報連携を実現するソリューション提供に取り組んでいる。
今回のDER推進室は、デジタルエンタープライズの重要な要素である「スマートファクトリー」の実現を推進するための専任組織となる。
CADやCAE、PLMなどのシステムに蓄積された設計情報と、工場における製造工程、品質、在庫、リソースなどの実績情報を高度に連携させることで、自律的に生産を最適化する、次世代のものづくり環境を目指す。
新組織では、スマートファクトリーの実現に向けたコンサルティングやメソッドの提供からシステム構築・運用までを、トータルでサポートしていく。