セイコーエプソンは自社製「6軸ロボット・スカラロボット」のオプション、力覚センサー「S250シリーズ」を商品化、6月上旬より世界各地域で順次販売を開始した。
このセンサーは、同社の得意とするセンシング技術を駆使した水晶圧電方式を採用。高剛性・高感度という特長を生かし、ロボットの先端における6軸方向のわずかな力・モーメントを検出でき、従来製造現場で困難だった、高精度な作業の自動化を実現、生産性の向上に貢献ができる。
自社製ロボットと連携用コマンドも用意し、センサーを簡単に導入可能。
0.1Nというわずかな力を感じられるため、従来のロボットではできなかった繊細な部品の組み立てや、結合部の隙間が少ない部品同士のはめ込みといった難しい作業の自動化を実現、部品の形状に個体差があるために自動化が難しかった研磨やバリ取りなど、今まで人の感覚に頼っていた作業にも使用できる。
同社は、少子高齢化や新興国での労働力不足によって、生産現場での人手不足問題を、独自の技術やロボットで解決し、ロボットの用途を広げ、さまざまな場面でロボットが人々をサポートする世界の実現を目指すとしている。