大崎電気 デマンドコントロール装置とパルス検出器を発売 無線・PLC通信で導入コスト低減

大崎電気工業は、主に高圧小口の需要家に向けに最適なデマンドコントロール装置「スーパーマックスE1」とパルス検出器「OCK-B1」を発売した。

高機能・低価格化を実現するため、920MHz無線通信や、メガチップス社(大阪市淀川区、高田明社長)のマルチホップ高周波PLC通信「BlueChIp PLC MultI-hop」などを採用。高信頼性を確保しつつ、既設電力線を利用した通信により、新規の配線が不要なためデマンドコントロール装置導入時における配線工事を削減できる。

また、パルス検出器との組み合わせで、取引用計器から今年4月よりサービスが開始された高圧Bルート情報を電力値とあわせ取得することで時計、パルス重みなど各設定を自動化でき、パルス情報やBルート情報をPLCや無線により取得が可能。さらに、計測データをUSBに取り出して、パソコンでの管理もできる。

パルス検出器は、送信・中継・受信の三つの動作モードを備え、電力量パルスを他装置への出力や、デマンドコントロール装置以外の無配線化にも使える。

同社はデマンドコントロール装置を早くから販売しているが、これまで高圧需要家のうち中規模以上の工場や事業所に導入が進んでいるのに対し、契約電力が100kW未満の、比較的小規模の高圧需要家では、本体の価格はもちろん、初期導入に係る施工費用などの関連コストもネックとなっている。さらに、従業員数の制約から、エネルギー管理の専任者などの確保も難しく、適切な設定と運用が求められるデマンドコントロール装置の導入後の運用管理が困難で、思ったような導入効果が発揮できていないところもある。同社では、高圧小口の需要家に向け、導入時のコストを抑え、簡単設定と運用の省力化につながるデマンドコントロール装置を今回開発したもの。

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