シナノケンシ(長野県上田市、金子元昭代表取締役社長)は、1月に発売した新製品、波形同期型ハイスピードカメラ「PLEXLOGGER(プレクスロガー)」の最新モデル「PL3」に、ハイスピードカメラとサーモグラフィとの切り替えが可能なマルチカメラ機能を搭載した。
サーモグラフィの動画映像と波形測定データ(制御信号および電圧・電流・圧力・振動などの各種センサ信号)の同期記録と、その場での複合解析が可能となる。最大1500℃の高温測定も可能とするフィルタ(オプション)も同時リリースし、7月から製品ラインアップに加え販売を開始する。
すでに「PLEXLOGGER PL3」を持っているユーザーもバージョンアップにて対応可能。
同製品は熱源の解析というテーマを持った研究開発・製造・設備保全などの現場で、「非接触での熱現象解析」「温度分布・温度変化の因果関係解析」を「可視化」、課題解決の「効率化」が実現できる。
本体ユニットは、従来モデルのコンパクトサイズを踏襲し、ノートパソコンのように持ち運びが簡単、モニターは見やすい7.5インチ液晶を搭載。豊富なトリガ機能で、異常時(設定基準値を外れた時)の映像・波形測定データをピンポイントで自動的に記録することができ、記録後に撮影現場での同期解析が可能。関係者による意見交換も現場で迅速に行え、製造業での開発や製造現場の効率化に役立つ。