横河電機は、差圧・圧力伝送器「DPharp EJXシリーズ」のラインアップとして、圧力センサ2台を電気ケーブルで接続し、離れた場所の差圧測定を可能にしたディジタルリモートセンサ「EJXC40A」の販売を開始した。
価格は99万5000円。2016年度500台、17年度1500台の販売を計画。
製品は、専用の電気ケーブルで接続された圧力センサ2台で構成され、各センサが測定した圧力差から液体・気体・蒸気の液位・流量・圧力を測定する。2台を接続する電気ケーブルは、最長45メートルで、大型タンクや高い蒸留塔の液位の測定も可能。
また、圧力センサ2台を電気ケーブルで接続しているため、原理的に周囲温度の影響を受けず、ガスタンクなどの微小圧力測定が必要なアプリケーションでも温度影響の補正演算が不要で、安定した測定ができる。
2台の圧力センサの構成により、測定レンジを個別に設定でき、1台では測定が難しい大きな差圧(最大50Mpa)の測定なども可能で、海外向けには、最大70Mpaに対応するモデルもラインアップしている。
同社のDPharp EJXシリーズは、1991年の発売以来、650万台の納入実績を有している。
主な用途は、石油・天然ガス、石油化学、化学、電力などのプロセス製造業全般。