特許分析ソフトウエアや技術力評価指標の開発・販売を行うパテント・リザルト(東京都台東区、白山隆代表取締役社長)は、工場管理のIoT関連技術の特許総合力のトップ3を公表した。1位は日立製作所、2位はオムロン、3位は新日鉄住金。
同社は、「工場管理のIoT関連技術」全般について関連特許3873件を調査し、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合評価を実施。その結果、特許総合力ランキングは、1位が日立製作所、2位がオムロン、3位が新日鉄住金となった。
1位の日立製作所の注目度の高い特許は、「家電製品などの部品組立工場における、組み立て作業不良の起こりやすさを事前に推定する方法」や「複数の管理工程からなる製造ラインでの生産管理を一元化し、顧客要求納期への対応力向上や、棚卸し資産の最小化を図ることができる技術」などがある。2位オムロンも、「複数の製造プロセスにおける品質関連情報をもとに、対象製品の品質を推測する技術」や「心理的負担が少ないように作業者の作業範囲を容易に撮像可能な作業管理システム」などが注目度が高い。
3位新日鉄住金は、「納期順守率や設備稼働率、コストなどの観点を考慮して生産・物流スケジュールを作成する手法」や「納期順守と、各工程の負荷状態を適正に保持することを両立させて生産効率を向上させる技術」などが注目度の高い特許として挙げられている。3位以降は、4位がパナソニック、5位が富士通、6位からは神戸製鋼所、JFEスチール、NTN、リコーなどがランクインしている。
同社はこの調査結果のリポートを販売中。購入申し込みはhttp://www.patentresult.co.jp/news/2016/06/famiot.htmlから。