大日本印刷(DNP)は、メンテナンスの手間がいらないIoT端末として、低照度の人工照明の光でも動作できる「DNPソーラー電池式Bluetoothビーコン」を発売した。
同製品は、デパートの一般陳列棚程度の照度1000 で、安定的に100ミリ秒の信号発信が可能。200~1000 程度の屋内人工照明の光で安定的に動作する。AppleのIBeacon、GoogleのEddystoneの二つのビーコン規格に対応し、スマートフォンのOSを選ばず使うことができる。また、ビーコン設置後の設定変更作業の負荷を軽減するため、スマートフォンアプリから無線で動作設定を変更できる機能を搭載している。
外形寸法は縦63×115×12ミリで、重さは65グラム。電源は屋内用太陽電池で、1台1万5000円からとなっている。
同製品は、同社が秋に提供開始を予定しているIoTを活用した位置情報サービスに向けた取り組みで、流通や小売、空港や鉄道などの屋内施設を持つ企業向けに販売し、関連デバイスや仕組みの開発も進めている。すでに、羽田空港第1ターミナルで日本航空が提供する「国内線保安検査場待ち時間ご案内サービス」のスマートフォンアプリ向けに先行導入されている。