日本半導体製造装置協会(SEAJ、牛田一雄会長)は、今年設立30周年を迎えることから、今後の日本製半導体製造装置が世界市場で勝ち残るための戦略立案を行う「2020年プロジェクト」をスタートさせた。
世界の半導体製造装置市場を3つに分け、(1)最先端市場(2)成熟先端市場(3)成熟市場でそれぞれ戦略を立てていく。
このうち、成熟先端市場の一つとしてインドに注目、「日印振興策」を展開する。インドは人口が中国に次いで多く、半導体の消費市場としても大きな新興国であることから着目したもの。
今年10月初旬に、経済産業省、SEAJの辻村副会長と森岡専務理事、参加希望会員企業がインドに行き、通信IT省、商工省、半導体協会をはじめ、大学・研究機関、半導体企業、材インド大使館などを訪問する。
また、同12月中旬には、日本で開催される「セミコンジャパン」にインド側から関係者を招待し、講演会開催や主要企業の訪問を行う。
牛田会長は「インドは州によって(産業に)差があるものの、時間をかけて情報交換していきたい」と今後の取り組みへの期待を寄せた。