アルプス電気は、宮城県大崎市の北原工場に隣接する「北原工業団地新規造成地区」の工場用地を取得した。面積は4万8771平方メートルで、取得価格は6億8100万円。今回の工業用地取得は、国内生産基盤の維持・拡大と将来的な事業拡大へ備えたもので、今後、需要拡大が見込まれる車載市場やエネルギー、ヘルスケア、インダストリー市場向けの製品、およびIoT関連製品の生産等への活用を検討しており、具体的な生産品目、操業規模などは未定。
同社は、大崎市に生産金型の設計・製造などを行っている北原工場(敷地面積3万2500平方メートル、従業員数201人)と製品の研究、開発、製造を行っている古川工場(敷地面積8万4620平方メートル、従業員数1857人)の2つの主要拠点がある。
このほか、東北には宮城県に涌谷工場(涌谷町)と角田工場(角田市)、福島県いわき市に小名浜工場と平工場があるほか、新潟県長岡市に長岡工場があるなど、東日本地区に生産拠点が集中している。また、仙台市には仙台開発センターを設置している。今回の大崎市への新工場用地取得で、さらに国内での生産体制が強化されることになる。