ボイスコイルタイプのアクチュエータ(小型リニアモータ)を世界中で販売する米SMACが、独自のソフトランディング機能を生かし、製品検査や壊れやすい電子部品などの取り扱いに最適なアクチュエータを日本でも販売し、6月に開催された機械要素技術展に出展、注目を集めた。
同社は米国カリフォルニア州に本社を持ち、リニアロータリアクチュエータを始め、XYやXYZステージ、グリッパなどを16カ国以上で販売展開している世界的企業。リニア軸にロータリ軸を組み合わせたユニークな製品も開発している。
同社の電動アクチュエータはサブミクロンレベルの高精度な多点位置決め、推力・速度の自在な制御によって、作業と検査を同時に行うことが可能で、大手スマートフォン製造工場でも採用されている。
ダイレクトドライブ方式で30G以上の加速度や、1200回/分以上の反復運動も実現。寸法計測、品質検査、ピック&プレースなど、さまざまなスピードや精密な繰り返し位置決めが必要なアプリケーションに用いられている。グラム単位の精密な推力制御を生かした同社独自の「ソフトランディング」機能は、壊れやすい電子部品などの取り扱いに適しており、自動車産業、半導体、医療業界、ガラス加工、また高速性が求められる包装工程などさまざまな分野のオートメーションで活用され、1億サイクル以上の耐久性も実現している。