横河メータ&インスツルメンツ(東京都武蔵野市、山崎正晴社長)は、光ファイバの敷設工事や保守作業の現場で広く用いられる高性能光ファイバ試験器「AQ7280 OTDRシリーズ」を拡充した。
同シリーズは本体とOTDRユニットで構成されているが、今回はOTDRユニットの「AQ7283J」「AQ7283E」および「AQ7282G」の3種類を発売した。価格は93万円から。2016年度150台、17年度300台の販売を計画。
AQ7283JとAQ7283Eは、水酸基(OH基)が吸収される波長1383ナノメートルの光信号損失の度合いを測定するモデル。
AQ7283Jは持ち運びが可能で、低OH損失ファイバ工場でも現場でも容易にOH基による光吸収の度合いを測定できる。
AQ7283Eは、通信中の光信号(現用光)カットフィルタを内蔵しているため、通信中の光ファイバケーブルを測定することができる。
AQ7282Gは、FTTHの光ファイバケーブルの敷設確認に必要な3波長に特化したモデルで、同社の従来品である、ファイバの曲がり箇所を特定できる波長も加えた4波長モデルと比較して、導入時のコストを低減できる。