三菱電機は、製造業向けの高度な統合監視システムの構築に貢献するSCADAソフトウエアの新製品「MC Works64」の販売を開始した。価格はオープンで、初年度300台の販売を計画。
新ソフトは、電気・ガスなどのエネルギー消費を、設備全体だけでなく、各設備・機器の単位で集計・分析した情報を可視化(見える化)、省エネを進める。SPC(統計的工程管理)、SQC(統計的品質管理)に基づいて、生産工程ごとの品質情報を分析(観える化)、品質管理のコスト削減が可能。設備や機器の故障要因データを活用し、設備の稼働率向上・故障予知・予防保全など設備全体の改善(診える化)に貢献する。また、高精細の2次元・3次元のグラフィック画面で、生産や品質などの情報を表示、モバイル端末などから設備の稼働状況の確認が可能で、FA・空調など各設備・機器の情報、地図や天気予報などの一般情報に加え、各種データベースの情報を、クラウド活用して効率的に一元管理ができる。
さらにエンジニアリング支援ツール搭載により、シーケンサプログラム・監視画面などが自動生成でき、設計・現場調整・保守などのエンジニアリング工数を削減し、自動車・食品・薬品など幅広い分野に対応したライブラリ(画面部品)により、監視・制御システムのグラフィック画面作画の工数を削減する。そのほか、サーバーの二重化(制御系、待機系)に対応し、システムの信頼性に貢献、OPC-UAの高度な暗号化通信で、通信の安全性を確保、現場オペレータ・管理者・保守担当など、階層別に同一画面上でアクセス可能範囲を設定でき、機密性を向上、などの特徴を有する。