横河電機は、光学顕微鏡と組み合わせて、細胞小器官など微細な細胞内構造体の動態観察が行える超解像共焦点スキャナユニット「CSU-SR」を開発し、今年9月から発売を予定している。価格は1400万円から。2016年度10台、17年度20台の販売を計画。
新たに開発したスキャナユニットは、フルフレームで毎秒200コマという超解像顕微鏡向け共焦点スキャナとしては最高速の走査性能を実現。これにより、生きた細胞の反応などの高速な動作を超解像で観察できる。
また、多数の弱いレーザビームを試料に照射して並行してスキャニングすることで細胞に与えるダメージが少ないという「CSUシリーズ」の特長も有し、生きた細胞の長時間観察に適している。
さらに、超解像顕微鏡のなかには、専用の光源(レーザ)、特殊な蛍光試薬、および特殊な試料作製が要求されるものもあるが、同製品は試薬や光源の制約なく超解像観察を実現でき、蛍光顕微鏡を使用する際と同じ方法で試料を準備することができる。