オプテックスは、従来測定が難しいといわれてきた金属やセラミックなどの光沢面を安定して測定できる非接触温度計「GTL-3Mシリーズ」を発売した。
同製品は2.3マイクロメートルの検出波長により、光沢金属、非鉄金属やセラミックなどの複合材料の安定測定を実現、測定温度範囲も50~1800℃と幅広く、応答速度も1msと高速ラインにも対応可能。さらに、ツインレーザー照準にてセンサーヘッドの位置決めも可能なため、測定対象をしっかり狙って温度測定ができる。出力も4-20mAアナログ出力の他、リレー出力、シリアル、USB、Ethernetなど多彩で、冷却ハウジングやエアパージ管などの高温環境下での使用に適したオプションも充実している
食品工場から自動車部品製造工場まで、非接触での金属温度測定ニーズは高いものの、従来の非接触温度計では照射した赤外光を光沢金属などの場合反射してしまい、正確な測定は難しいといわれていた。
同製品の登場により、熱電対を貼り付けて擬似的に測定していた工程や、ヒーターに流れる電流値で管理していた工程などでも直接測定したいワーク、治具などの温度がわかるため、製品の歩留まりアップや、品質向上に寄与すると期待される。