オーム電機(浜松市北区、戸塚しづ子代表取締役社長)は、コンプレッサ式制御盤用クーラーCOOLCABIシリーズにHFO系冷媒「R1234yf」を採用し、ノンフロン化を実現した製品を開発した。
日本では2015年4月にフロン排出抑制法が施行され、フロン漏えいの規制強化がされると同時に、世の中のノンフロン化への関心が高まっている。特に工場などでは、フロンガスが充てんされた業務用の空調機器・冷凍機器などの第1種特定製品を使用するユーザーは、四半期に1回以上の頻度で全数点検が必須となっており、環境問題・管理工数の問題などから、工場全体をノンフロン化にする動きも始まっている。
新製品に採用した新冷媒「HFO-1234yf」は、カーエアコンや自動販売機の冷媒に使われるほど安心して使える冷媒で、地球温暖化係数(GWP)も1未満とCO2よりも低い。また、オゾン層も破壊せず、地球環境に極めてやさしい。
さらに、フロン排出抑制法対象外のため、各種点検や冷媒回収、廃棄時の破壊管理義務が不要で、維持・廃棄コストも抑えることができる。
新製品は大きく「標準タイプ・側面取り付け型」「標準タイプ/天井取り付け型」「ボトムフロータイプ」「ノンドレンタイプ」の4機種を用意、幅広いニーズに対応する。