デンソーは、農業用ハウス内環境をリアルタイムにスマートフォンなど手持ちの情報端末でモニタリングできる農業ICTシステム「プロファームモニター」を発売した。
同製品は、温度・湿度・CO2センサー、日射センサー、通信機本体、簡単取り付けケーブルとオプションの水分センサーで構成。自動車品質に準じた高い耐候性と精度を備えた機器により、ハウス内の気温、湿度、CO2濃度、日射量を計測し、データをクラウド上で管理しスマートフォンやタブレット、パソコンなどの情報端末でハウスから離れた場所でもリアルタイムに閲覧可能。
電源はAC100Vに対応し、簡単に脱着可能なケーブルの採用により電気工事が不要で、土壌消毒や清掃の際に脱着が容易にできる。さらに、停電時や設定したセンサーの規定値を超えた場合に異常をメールで知らせる機能を標準で装備している。
同社は、昨年に車載空調システム技術や工場用制御技術を活用し、ハウス内を最適状態に自動制御するシステム「プロファームコントローラー」を発売。今回の製品はモニタリング機能に特化したことで28万8000円の安価を実現。取り付けが容易なため、ハウスの規模を問わず、新規農業就業者から環境制御に関心の高いユーザーまで幅広い導入を目指す。