パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、産業用ロボットやサービスロボットなどの姿勢検出、位置推定を行う「モーションセンシングユニット」を開発した。シリコンMEMS検出素子を採用したジャイロセンサと加速度センサ、それらの長所を生かすアルゴリズム技術を開発し、高精度な姿勢情報、位置情報の検出が可能となる。
多くのロボットメーカーの場合、高精度なモーションセンシングユニットを実現するにはジャイロセンサや加速度センサなどのデバイスを購入し、それらを制御するためのソフトウェアを自社開発している。高精度な姿勢情報を得るために必要となるソフトウェア設計は負担が大きく、開発期間や費用の増大を招いているという問題があった。
それに対し同製品は、素子加工技術と独自アルゴリズムにより、高精度な姿勢情報を高速出力でき、ユーザーの用途に応じたパラメータ値を設定して提供可能。XYZ方向の3軸回転運動と3軸直進運動を合わせた6軸検出に対応し、ロボットの開発負担の軽減に貢献する。
対象用途は、産業用ロボット、サービスロボット、重機、農機、アミューズメント機器、産業用 自律機械システム向け(自己位置推定、姿勢制御検知、異常検出、振動抑制)など。2016年末のサンプル出荷を予定している。