横河電機は、フォグコンピューティングのベンチャー企業、米・フォグホーンシステムズ社に90万ドルを出資した。
フォグコンピューティングは、クラウドへの一極集中を避けるために、クラウドとデバイス(現場の機器)の間にフォグと呼ばれる分散処理を行う階層を設けるシステムアーキテクチャの概念。
デバイスの近くで一部の演算や処理を実行し、必要なデータのみクラウドに送ることで、通信の遅延や揺らぎ(到着時間のばらつき)を排除できる。
フォグホーンは、シリコンバレーに本拠を置き、フォグコンピューティングを実現する中核ソフトウエアの開発に早くから着手している。
横河は資本参加により、プロセス制御やプラント運用に関する知識やノウハウをフォグホーンに提供してフォグコンピューティングの技術開発支援を行うとともに、IIoT(IndustrIal IoT)の活用による、価値創造の取り組みを加速する。