CC-Link協会(CLPA)は、Ethernetベースの統合ネットワーク「CC-Link IE」に、100Mbpsの通信ができるオープンフィールドネットワーク「CC-Link IEフィールドネットワークBasIc」を追加する。
CC-Link IEフィールドネットワークBasIcは、機器の制御を行うサイクリック通信を、ネットワークプロトコルのアプリケーション層のソフトウエアで実現するもので、汎用のEthernet対応機器であれば、ソフトウエアを実装するだけで通信対応が可能になる。このため、機器ベンダーは短期間で対応製品を開発することが可能になり、しかも他のプロトコルに対応した機器とハードウエアの共通化も可能なため、低コスト化も推進できる。
トランジェント通信は汎用Ethernetを使用する利点を生かしてSLMP(Seamless Message Protocol)を使用でき、また、HTTPやFTPなどの汎用Ethernetのアプリケーションも同時に実装し、共存使用が可能。さらに、マスタ機器はPLC以外の汎用PCでも利用できる。
CLPAではベンダーによる開発支援へ、サンプルコードの無償提供や、開発した機器の接続性チェックのために行うコンフォーマンステスト費用を、8月から1年間無償化するなどのキャンペーンプログラムを実施する。