日本モレックス(神奈川県大和市、梶純一社長)は、端子の確実な位置決めを可能にするターミナル位置固定(TPA)機構を、別部品として用意せず、あらかじめハウジングに組み込んだワンピース型の新製品「Micro-Fit TPA 1列リセプタクル」を発売した。
同製品は、端子の確実な位置決めおよび2次ロック機構を備え、端子の抜け落ち低減に貢献する。ハウジングにあらかじめ組み込まれたTPAは、端子が正しい位置に設置されない限り閉じることができない機構がとられている。またリセプタクルは、既存のMicro-FIt3.0コネクタ、および各種クリンプターミナル製品との後方互換性を有し、既存の製品設計を大幅に変更することなく、新しいTPAリセプタクルの導入が可能だ。
1列リセプタクル、電線対電線および電線対基板タイプ、極数は2~7極を取りそろえている。このほか8~12極バージョンについては個別に対応する。主な用途は、民生/家電品、デスクトップ、ワークステーション、電源、UPS(無停電電源装置)などのデータ/コンピューティング、サーバー、ルーター、スイッチなどの通信/ネットワーク、ハーネス、自動車/商用車用途に適している。