経済産業省は、2016年度「ロボット導入実証事業」の2次締め切り分について、導入実証83件、FS(実現可能性調査)21件の計104件の新しいロボット活用に関する提案を採択した。
同事業は、幅広い分野でロボットが活用される社会の実現に向けて、ものづくり・サービスの分野のうち、これまでロボットが活用されてこなかった領域でのロボット導入の実証や検証を進めていくための事業となる。
今回採択された主な事例として「労働生産性の向上」では多種多様な小型部品の梱包工程、薄い部材の貼り付けが必要なディスク組み立て工程へのロボット導入。「過酷作業、熟練作業の代替・支援」では、高温化の金型鋳造の注湯、製品取出工程のロボット化、道路橋の狭隘箇所における点検作業のロボット導入など。
「複雑・困難な作業のロボット化」では、柔軟な素材に細かな部品を取り付けるワイヤハーネス製造作業や、部品の入出庫作業などでロボット活用を提案。「食品・化粧品・医薬品産業の3品産業のロボット活用」では、粉末化粧品の個装箱入れにおける人とロボットの協働。「サービスのバックヤード等におけるロボット活用」では、サルモネラ菌検査工程にロボット導入などを採択。
このほか「日常空間におけるロボット活用」で空港におけるサービスロボットの導入実証、「システムインテグレータの機能強化」でリネン業におけるシーツ結束工程にロボット導入など、幅広い用途でのロボット導入提案となっている。
全104件の詳細は、経済産業省ホームページの左記から確認できる。
http://www.meti.go.jp/press/2016/08/20160805001/20160805001-1.pdf