オプテックス 外周警戒用侵入検知センサ 「事前抑止」を実現

オプテックス(大津市、小林徹取締役会長兼代表取締役社長)は、外周警戒用侵入検知センサ「SL(スマートライン)シリーズ」9機種を9月1日から発売する。同製品は、建物や敷地の外周に沿って設置し、センサが侵入者を検知すると、直ちに警備会社や監視センターに通知する。施設への不正な侵入を早期に発見し、犯罪を未然に防ぐことが可能となる。

同社は、不審者が建物や敷地に入るまでに屋外で侵入を検知し、犯罪を未然に防ぐことの重要性にいち早く着目。侵入されてから通報する事後通報から、侵入される前に防ぐ「事前抑止」という考え方を取り入れた外周警戒用のセンサを製品化し、外周警戒用センサの世界シェア約40%を有している(同社調べ)。同製品は、すでに海外で実績のあるシリーズで、今回は国内に展開する。

小動物や草木の揺れ、雨や雪、風などの自然環境の変化に対しても侵入者を確実に検知するため、霧の発生などの環境変化に応じてセンサ性能を安定的にする自動投光量調整機能と、誤報要因となる鳥や小動物などの検知を防ぐ4段ビーム同時遮断検知機能を搭載している。

また、双方向通信機能を搭載して、作業員が1人で正確な設定・調整が可能。文化財施設や美術館、高級店などの景観を重視される施設においても景観を壊さないスリムな筐体を実現。従来品に比べ体積を44%削減している。

価格は、汎用機種のSL-60QN(J)が4万5000円から。年間1万台の販売を目標とする。

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