横河電機は、プラントなどの現場で使用される各種機器の調整・設定・管理ソフトウエア「FieldMate(フィールドメイト)R3.01」の機能を強化した「FieldMateR3.02」の販売を開始した。
価格は18万円で、2016年度1500本、17年度3000本の販売を計画。また、フィールド機器と制御システムの入出力装置間の接続確認を行うオプションソフトウエアである「FieldMateValidator(フィールドメイト・バリデーター)」の機能強化版も同時発売した。
フィールドメイトの機能強化では、プラントの保守作業で頻度の高い(1)フィールド機器のゼロ点調整、(2)ループテストなどの作業で、ホーム画面に専用のボタンを設けることで作業性を改善、これにより、何階層にも分けられたデータの中からフィールド機器の設定値を確認するなどの煩雑な操作が不要になる。
また、フィールド機器の設定値などのパラメータをデータベースに保存できるが、今回ホーム画面から簡単な操作で現在の設定値と過去の設定値とを比較し、差分を抽出できるようになっており、現場での作業後、変更の必要のない値を誤って変更していないかの確認やトラブルの原因究明に利用できる。
一方、フィールドメイト・バリデーターは、制御システム全体を納入する前に制御システムの入出力装置とフィールド機器のみで接続確認が行えるソフトウエアで、今回、同社の「CENTUMVPR6.03」をラインアップに加えた入出力装置にも対応した。