ウシオライティング(東京都中央区、吉川隆雅代表取締役社長)は、プラスチック射出成形機、ダイカスト成形機用の金型監視装置「PLUS-E(プラスイー)」について、カラー監視を実現した「PSE-600」モデルの販売を開始した。
プラスチック成形品が精密化、複雑化するなか、低解像度、モノクロ画像による監視では誤認が頻発し、金型破損の原因となっていた。これに対し同製品は、従来機種の5.4倍となる200万画素の高画素デジタルカラーカメラを採用し、カラー画像処理による金型監視で監視精度を向上。取り込んだ画像データの処理速度を従来品比の4分の1に短縮、分解能2倍以上を達成し、プロセスのハイサイクル化支援と高精度監視を両立している。
モニタサイズも8.5インチから10.4インチに大型化。直感的に監視エリアを設定できるなど、操作性も向上。
主な用途として、狭ピッチコネクタやスマートフォンなど電子・電気・精密機器部品、ハーネスコネクタ、電装部品などの自動車部品、家電、筆記用具、医療機器などプラスチック成形プロセスにおける金型監視のほか、ダイカスト成形品の金型やショートショット、スライドー、エジェクタ戻り位置、ピン折れ監視など。来年8月までに1000台の販売を目標とする。