独・ハーティングとヒロセ電機は、10ギガビットイーサネット向けの小型接続技術に関する開発・標準化、およびマーケティングで協業していく。現在の標準規格であるRJ45コネクタを中心に展開し、インダストリー4.0などの標準となり、小型かつより堅牢な、高速性能に優れたイーサネット接続インターフェースの開発を目指す。
ハーティングは、世界で初めて産業用途に適した小型現場結線タイプRJ45製品を開発した。しかし、産業用には真に適した接続技術とはいえず、導入の際には絶えず改良が加えられている。IoTやそのサービスがもたらすグローバルなデジタル化が進む中で、接続における部品やインターフェースの小型化は極めて重要な要素になっていることから、両社が技術を結集。新しい通信インフラとして標準化し、国際規格化することで、世界市場で広く受け入れられる製品開発を進める。
ハーティングは、データ、信号、パワーの三つの接続技術で幅広い産業分野に接続機器を提供している。2015年度の売上高は5億6700万ユーロ。ヒロセ電機は、民生から産業機器まで幅広い分野向けのコネクタで実績が高く、15年度の売上高は約1200億円。