■投資上回るコスト削減 導入後1年未満で効果 グローバル展開へ拡張性付加
SAS Institute Japan(東京都港区、堀田徹哉代表取締役社長)は、コニカミノルタジャパンでのサービス導入・成功事例を公表した。
SASはアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウエアとサービス提供するリーディングカンパニー。
コニカミノルタジャパンは、複合機からのマシンデータに加え、基幹データや外部データを加えたビッグデータ分析環境をSAS Analyticsで構築し、導入後1年未満にもかかわらずすでにシステム投資額を大きく上回る効果をあげている。
本プロジェクトでは、アナリティクスで解決すべき経営課題や現場課題を調査・特定し、売り上げ予測・在庫予測・故障予測・顧客離反予測・営業最適化の5つを基軸モデルとして設定。さらにリアルな現場の声をアナリティクスに生かすため、GUI画面で分析モデルの構築フローを共有できるSAS
Analyticsの機能を最大限に活用し、分析モデルの構築から効果検証まで一連のデータ分析作業に現場部門も参画する体制を整えた。
また、SASの機械学習や時系列予測などの高度な分析手法を駆使し、トライ&エラーの繰り返しで“使える”分析モデルの構築を実現。この結果、導入後1年を待たずして、顧客ごとの出力枚数予測に基づくトナーなど、部品交換の最適化やコールセンターのコール履歴分析など60種以上の分析モデルを構築し、システム投資を大きく上回る効果を生むことに成功した。
本プロジェクトを統括するコニカミノルタジャパン情報機器事業統括本部データサイエンス推進室室長の矢部章一氏は「導入検討時には、SASを含めた代表的なアナリティクス製品を完全にフラットな視点で評価した。実際に分析モデルを作り業務で使用する大量データで処理パフォーマンスをテストした結果、ビジネスでの活用に耐えうるレベルの処理速度と予測精度を得ることができたのはSASだけだった。さらにSASがデータ準備から分析モデルの構築、実行、効果検証まで一連のアナリティクス・ライフサイクルをサポートする統合プラットフォームを提供しているという点は、分析のPDCAを高速化するだけでなく、グローバル展開やIoTデータのさらなる活用など今後の拡張性を考える上でも非常に重要と考えている」とコメントした。