竹中システム機器(京都市山科区、北川博司代表取締役社長)は高感度・高精細のCMOSセンサーを搭載したフルフレームシャッタ(カラー)カメラ「FC(S)M12MPL」を開発、発売した。
産業用カメラ市場は、目視による検査工程から、高解像カメラを用いたより確実な品質検査を採用する企業が増え、広がりつつある。同社は竹中センサーグループの中で、画像検査機器に特化して開発・製造・販売を行っている。
新製品は1200万画素(4000(H)×3000(V)、画素サイズ3.1マイクロメートル)で最大20fpsの画像出力が可能で、受光面積の広いローリングシャッタ方式を採用し、高感度、低ノイズを実現している。また、画像出力は12/10/8ビットデジタル信号(Camera Link方式)で出力ができる。さらに、グローバルリセット機能を装備し、ストロボ照明と併用することでグローバルシャッタ機能を持つカメラと同様にランダムシャッタ(非同期リセット)動作が可能。このため、センサー全画素の露光タイミングを一致させることができる。
汎用性の高いCマウントを採用しているほか、小型化と同時に110グラムと軽量化も実現している。高解像度の画像処理装置の入力機器のほか、LSI外観検査機器、顕微鏡部品実装検査機器、液晶パネルなどの検査機器などの用途を想定している白黒タイプの「FCM12MPL」とカラータイプの「FSM12MPL」を用意、価格はオープン。