【バンコク週報】タイ投資~転ばぬ先の杖(1)臼井 秀利

【タイ投資委員会(BOI)関連のコンサルティング会社「BOIアフターサービス社」(BAS)に寄せられた質問および回答を基に日系企業の方々に関心があると思われる情報を提供していきます。】

〜オープンな空間で「インタビュー」〜

■会話の内容は? (1)

タイ投資委員会(BOI)の認可を取るためのステップの一つに、担当オフィサーとの「インタビュー」があります。これは、申請書を提出し受理されてから約2週間後にBOI本庁で行われます。

ところで、初めての企業の方は皆さん、このインタビューを「硬い雰囲気の個室で、革張りのソファにオフィサーと向かい合って座り、かなり緊張した雰囲気で行われる」と思っているようですが、実際には大部屋のオープンな空間でかなりカジュアルな雰囲気で進行します。

今回はこのインタビュー内容を具体的に紹介いたします。この一例を知っておくことで、近いうちBOIでインタビューを受ける企業担当者が落ち着いて本番に臨めることになりましたら幸いです。

■本社説明

約束の時間にBOIの担当部署の部屋を訪ね、その後、空いてる席を探して座ってオフィサーが来るのを待ちます。待つと言っても、オフィサーも同じ大部屋の自分の席に座っていますので、ドアを開けて入ってくるわけではありません。

インタビューの席でオフィサーと名刺交換をして着席すると、オフィサーは、まず、「本社の業務内容を説明してください」との質問からインタビューをスタートさせます。申請者は本社の事業内容から資本金、売り上げ、従業員数、顧客リスト、タイ国内に顧客がいる場合はその企業リストなどを説明します。

■すぐに売り上げが立つ事業か?

次に「今回タイに投資(進出)する理由は?」を聞かれます。すでにタイ国内に顧客がおり、日本本社からの納品では不便なので、タイで製造・販売できる体制を整えるため、などと回答することになります。

この場合、オフィサーは「すでにタイに顧客がいるので、売り上げもすぐに立つ事業を申請している」と解釈することになりますが、実はこの点がポイントとなります。

■BOIアフターサービス社
【業務内容】BOI申請、BOI認可後の各種手続きの代行サービス、BOI認可後の運営に関する質疑応答サービス、法人登記、労働許可証申請、記帳代行、税務申告、そのほか。

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