三菱電機は、MELSECⅰQ-RシリーズC言語コントローラとして、エッジコンピューティング支援ソフトウエアを搭載した「データ自動収集」8機種、「SECS/GEM通信」12機種を1日から発売した。価格はオープンで、年間販売目標は「データ自動収集」が400台、「SECS/GEM通信」が600台。
■エッジコンピューティングを支援
データ自動収集ソフト搭載機種は、製造データの自動収集と管理・分析・活用により、ものづくり全体の最適化を支援。
C言語コントローラ上で各種製造データを自動収集し、データの1次処理を実行するとともに、各種製造データをリアルタイムに分析し、生産現場へフィードバックすることで、設備異常や製品不良の予兆を早期に検出できる。
また、蓄積したビッグデータの集合を解析し、規則性や傾向などを得ることができるデータマイニングシステムを低コストで実現可能。
半導体製造装置で使用されているSECS/GEM通信の機能の搭載で、プログラムを作成することなく、上位サーバーと通信でき、保守運用コストを削減できる。
さらに、生産現場とITシステム間のゲートウェイパソコンが不要となり、製造ラインの立ち上げ期間を短縮し、設計開発・導入・保守運用などのエンジニアリング工数の削減にも貢献。
新機能は、同社が提唱している「e-F@ctory」ソリューションでの、各種製造データのリアルタイム分析を支援することで、設備異常や製品不良の予兆の早期検出を可能とし、トラブル発生時の早期復旧による品質改善や生産性向上につながる。