安川電機は、ロボット用アーク溶接電源「MOTOWELD-X350」と交流ユニット「XACU」を5日から販売開始した。価格はオープンで年間3000台の販売を計画。
新製品は、AI(人工知能)機能により、新形ロボットコントローラYRC1000対応機種(AR1440など)との組み合わせにより「シンクロウェルディング機能」を実現している。この機能は、溶接トーチの角度変化に応じて適切な溶接波形調整を自動で行い、トーチ角度変化に伴う溶接条件調整の時間を短縮できる。
また、交流ユニットとの組み合わせにより薄板に有効な交流溶接が可能。対応可能な板厚の下限を従来の1.0ミリから0.5ミリに拡大し、薄板溶接ニーズに対応した。
しかも、交流ユニットは溶接電源に後付け可能なため、対象ワークの変更などにより溶接条件調整が難しくなった場合に、新しい溶接機を購入することなく交流溶接機へアップグレードすることができる。
主な用途は、自動車用シート、排気系部品、足回り部品の溶接など。
自動車の車体の軽量化に伴い、溶接対象の薄板化が進んでおり、従来の溶接工法では対応が難しい領域が拡大している。
新製品はこうした薄板化に対応するために、独自のソリューション提案として従来の溶接電源を高機能化させ、薄板化に対応した。