アイリスオーヤマ(仙台市青葉区、大山健太郎代表取締役社長)は、紫外線を含む500ナノメートル以下の短い波長の光をカットすることで、半導体工場のクリーンルームなどの照明に最適なLEDランプ「ECOHiLUX(エコハイルクス)HES-YF」シリーズを9月下旬より順次発売する。特殊な環境で使用可能なLED照明の品ぞろえを強化することで、より幅広い業態へのLED化の提案を強化する。
同社は全国の法人向けLED照明事業をさらに拡大するため、2015年の10月時点で12カ所だった営業拠点を、50拠点まで拡大し、各地域の顧客の節電ニーズにきめ細やかに対応できる体制を強化している。
半導体の露光工程では、照明からの紫外線が当たるとウエハー全体が変質するため、通常の照明を使用することができない。また、紫外線を含む光には虫が集まりやすい性質があるため、食品工場など衛生管理が必要な場所でも特殊な照明器具を使用する必要がある。こうした特殊な環境で使用できるよう同シリーズでは特殊なフィルムを採用し、紫外線を含む500ナノメートル以下の波長の光をカット。また、光の波長の一部を遮断しているため、消費電力が高くなりやすいイエロー蛍光灯タイプでありながら、同等の製品性能を持つ蛍光灯と比較して、消費電力を最大で約70%削減することができる高い省エネ性能を実現している。