河村電器産業(愛知県瀬戸市、水野一隆取締役社長)は、火災に対する安全性を高めた2段階遮断タイプの「感震ブレーカ機能付ホーム分電盤」を発売した。
大規模地震発生時においては、電気火災が問題となっており、その対策として、強い揺れを感知すると自動的に電気を遮断する「感震ブレーカ」の普及が進んでいる。
同社の従来の感震ブレーカ機能付分電盤は、地震の揺れを感知すると、3分後に電気の供給を止めていたが、電気ストーブなど発火リスクの高い電化製品は、地震発生後すぐに電気を遮断した方がより安全といわれている。そこで、今回の製品は、「一定時間後の遮断」と「即時遮断」の2段階の遮断機能を付加している。
即時遮断機能では、感震リレーが強い揺れを感知すると、感震リレー連係用ブレーカへ信号を送出し、即時遮断する。電気オーブン、電気ストーブなど発火リスクの高い電化製品への電気の供給を止める。
一定時間後遮断機能では、感震リレーが強い揺れを感知してから一定時間後、主幹ブレーカへ信号を送出し、電気の供給を一括遮断する。夜間に避難する際などに照明器具の電気を確保できる。
感知する揺れの強さは「震度5強以上」「同6弱以上」から、遮断までの時間は「即時」「1分」「3分」から選択できる。
また、即時遮断は、最大6回路まで可能(標準では3回路搭載)。