パナソニックオートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、電気的に絶縁しながら信号を伝達するフォトカプラの「PhotoICカプラ」を製品化、今月から発売を開始する。モータやPLCなどの産業機器の電気信号の高速通信に適している。フォトカプラは同社として初の市場投入となる。
IoT化を背景に情報量の増加が進み、各種機器には、データ通信の高速化、高容量化の要求が高まり、フォトカプラにも高速通信への対応が求められている。汎用のフォトカプラは、LEDとトランジスタの構成で、転送レートは1Mbpsが最大。同社では独自開発の高速動作用LEDと受光ICを搭載することで、転送レートTyp.50Mbpsの高速動作を実現した。これにより機器間のデータの高速通信が可能となる。
また、受光IC側にシールドを設けることで、ノイズの影響を受けにくく、機器の高機能化に貢献する。さらに、高出力のLEDの搭載と、高効率の受光ICを組み合わせることで、高温動作保証(105℃)を実現、機器の高温環境下での使用に対応する。
主な想定用途は、産業機器(PLC、温調器、センサ、モータ、インバータ、サーボアンプなど)、エネルギーマネジメント機器(パワーコンディショナー、蓄電池など)、各種I/Oインターフェース、エレベーター、環境インフラ用制御盤など。