京セラはFA市場への取り組み強化に向けて、京セラオプテック(東京都青梅市、山際文規代表取締役社長)と、今年9月に子会社化したメレスグリオ(埼玉県ときがわ町、代表取締役社長同)を、今年11月1日付で経営統合する。
同社グループにおける光学部品事業のさらなる強化・拡大を図るためで、両社が培ってきた光学部品の開発製造技術を相互活用するとともに、営業部門の一本化による商品提案力の強化や国内外での販路拡大を目指す。
特にFA市場において、グローバル規模で生産工程のさらなる効率化や自動化に向けた取り組みが活発化しており、位置決めや検査を行う画像認識システムである「マシンビジョン」や「ロボットビジョン」向けのニーズ拡大に対応をしていく。
京セラは、光学部品が車載市場や医療市場での拡大に加え、FA市場でも増大すると見て、9月1日付けで、米・IDEX社の子会社、メレスグリオの全株式を取得し、子会社化した。メレスグリオは、FA機器向けの大口径レンズや高精度レンズの開発製造技術を有している。
中でも、半導体製造装置向けでは、主にメレスグリオが前工程、京セラオプテックは後工程向けの事業を展開しており、両社で補完し合い全プロセスをカバーすることで、同事業のさらなる拡大が見込める。
統合後の従業員数は255人の予定。